大倉喜八郎の会が設立15周年
2012.10.31 Wednesday | イベント予告
大倉喜八郎の会が今年で設立15周年を迎えます。それに伴い記念誌の発行や講演会(2つ前の記事です)などのイベントが開催されますので、是非お見逃しなく。
10/27付毎日新聞新潟版に掲載された記事です。
10/31付読売新聞新潟版に掲載された記事です。(クリックで拡大)
大倉喜八郎の会:設立15周年 記念誌発行、講演会も
財閥創設、新発田の発展に寄与
大倉財閥の創設者で、新発田市出身の大倉喜八郎(1837〜1928)の業績を研究・顕彰する「大倉喜八郎の会」(藤田加津栄会長)が設立15周年を迎え、大倉氏の写真や資料、その生涯や人柄などをまとめた記念誌2冊を発行した。11月3日には記念講演会が開かれる予定で、90歳でカゴに乗って登山をする大倉氏の姿を写した貴重な映像(40分)の上映などがある。【小林多美子】
大倉氏は新発田城下の下町(現・同市大手町)に生まれ、幼名は鶴吉といった。
1854年に18歳で江戸に上京。30歳で大倉銃砲店を開き、戊辰(ぼしん)戦争の際に洋式兵器を扱い財を成した。その後、現在の大成建設やサッポロビール、東京商工会議所、東京経済大学などさまざまな会社や組織を設立し、または設立に関与した。現在は県立新発田病院がある場所に大倉製糸工場を開設するなど、同市の発展にも寄与した。
同会は1997年、大倉氏の生誕160周年と同市の市制施行50年を記念して発足。会員数は約200人で、大倉氏に関する資料の収集や研究、講演会の開催などを行う。
同会の内本隆事務局長は大倉氏について「鉄砲商だったことや、派手な行動などで新発田市民にあまり好ましく見られていない面もあった」と明かす。だが、文化に造詣が深い知識人という顔もあり、内本事務局長は「大倉氏が重んじた『責任と信用』など、企業家精神を多くの人に知ってもらいたい」と話す。
記念誌は、大倉氏の公私の姿を収めた写真約80枚などを集めた「大倉喜八郎が残した大きな足跡」と、業績や人柄、新発田とのつながりなどをまとめた「大倉翁としばた」の2冊。いずれも非売品で、同市内の小中高校、大学、市立図書館に寄贈された。
記念講演会は3日午後1時半から、同市生涯学習センターで。参加無料。東京経済大学の村上勝彦教授が「中国辛亥革命と大倉喜八郎」と題して講演。午後3時からは、大倉氏が90歳で南アルプス赤石岳にカゴに乗って登った様子を撮影した秘蔵映像の上映もある。
また午前中には、普段は県立新発田病院ギャラリーに展示されている大倉氏の写真などが特別展示される。入場無料。予約不要。問い合わせは事務局(新発田商工会議所内、0254・22・2757)。
10/31付読売新聞新潟版に掲載された記事です。(クリックで拡大)
author : kiyukai-niigata | - | -